発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

障害か個性か


 非言語性学習障害というくくりは日本ではあまり使われていない。広範性発達障害や軽度発達障害など、グレーゾーンの発達障害を指すことばはあるにはあるけれど、まだまだ机上の研究にとどまっている感じ。現場では、能力があるにも関わらず社会生活からはじかれてなすすべがない。

 日本の文化や習慣と関係があるのだろうか。アメリカのようにこうした発達障害を障害と認めることに抵抗があるようだ。専門家らしい人たちでさえ個性と言いたがる。
 わたしとしては、何障害でも個性でもどっちでもかまわない。でも、障害なら教育や訓練の方法が開発されるかもしれないけれど、個性と言ってしまったらそこで終わってしまう。社会生活に不備があっても、それは本人の責任ということになってしまわないだろうか。

 日本では「発達障害はサポートが必要な個性です。」とわざわざパンフレットで説明している。障害と個性の両方を使っているところがあいまい好きな日本らしい。うまいこと言うなあと思っていたのだが、わたしは個性ということばの中に、どういうわけか社会の中で発揮できるプラスだけのイメージを持っていたことに気がついた。わたしにとって個性とサポートは本来結びつかない意外な取り合わせだったのだ。だから新鮮に思えたのかもしれない。

 「障害と言ってしまうのはオーバーなんじゃないの。実際サポートするほどのもんでもないでしょ。がんばったら何とかなるんじゃないの? 」
ぐらいに思っている人が大半ではないかと思う。わたしもmimiがいなかったら、たぶんきっとそんなふうに思う一人だった。

 でも、現実にはかなり困ってるんです。みんなと同じように学校に通えなくなってしまいました。あたりまえの生活が思うようにできません。確かにできることもいっぱいあります。でも、どうがんばればいいのかわからないんです。精一杯やっているつもりなんです。どうか社会生活が送れるように力を貸して下さい。
 
 障害でも個性でもどっちでもいいんです。「困っている人がいたら助ける」そういうごくシンプルな気もちを持ったさまざまな人に支えてもらっています。ありがたいです。
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