2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
社会にはじかれたような疎外感で、やたらと「社会」を意識するようになったのは、mimiが完全な不登校になった頃のことでした。それまで「社会」なんていう言葉、教科の名前ぐらいにしか思ってませんでした。なじめなくなってはじめて「社会」というものを強…
「どちらに行くか悩んだら難しい方に行け」という岡本太郎さんの有名な言葉があるそうです。わたしはことごとく楽な方を選んできたなあと思います。少しでもややこしいことになりそうな予感がしたらすぐにそこから逃げ出す算段を自動的に始めるのが常でした…
mimiのスクーリングの送迎にいくと、生徒たちのほとんどは「おひとりさま」です。スクーリングといっても行くたびに周囲のメンバーは変わるので顔なじみになることがまずないようなのです。自分から話しかけないおとなしい感じの人か、茶髪系のコワイ人に大…
二か月ぶりに主治医に会いました。ピアノの発表会の報告をし、その後疲れて何もできない日が続いたことを話しました。それが何日だったかというところで、mimiとわたしとで意見が食い違いました。mimiはほんの四、五日程度だったと言い張りますが、わたしか…
どんなにゆっくりのんびりかまえていこうと思っていても、mimiが何もしないでブラブラしているようなおとなにはなってほしくないと、母親たるわたしはどこかで当然のように考えていたりするのです。このまま永遠にmimiの保護者でいられるわけもなく、やっぱ…
mimiは中一の11月から不登校になりました。通信制の高校に入学しましたが、はじめの一年間はレポートも手につかず、スクーリングにもまったく行くことができませんでした。 二年目の今年はたいへんな進歩です。四年、五年で高校卒業を目指そうと思っています…
ピアノの発表会に専念していたのでかなり遅れてのスタートです。後期は1月末で終了します。それまでにレポートを提出し、スクーリングに出席し、テストを受けて合格しなければ単位取得はできません。これからは毎週のようにスクーリングに出席しなければなら…
NHK特集「里山資本主義」というドキュメントを見ました。森林の木材でペレットを作って発電し、地域を活性化しようという取り組みの紹介で、日本では中国・四国地方の一部の村落で成功しているようです。そうした取り組みで安定した富を得ているオースト…
非言語性学習障害による情報処理の困難があるmimiにとって、整理術の獲得は最重要課題だということはすでに書いたとおりです。 GTDというすべてのことを書き出すことから始める整理術があるのですが、今のmimiにはそのつど書き出すこともそのあとの処理もま…
発達障害かどうかはともかく、生活上著しい困難が見られる場合、何が問題かということを本人と率直に話し合える関係を築くことは重要だとつくづく思います。家族だからそんなことは簡単だと思われるかもしれませんが、家族だからこそ難しいということもいっ…
日曜日、mimiは地域の自然史同好会の散策に出かけ、ご機嫌で帰ってきました。うちではなかなか動けないのに、どうして興味のあることだとあんなに元気になれるのかとびっくりします。 ほんとうのところ、やりたいことでもmimiは動けないときがいっぱいありま…
的を絞るって難しい。ごちゃごちゃと注意が散漫しやすい非言語性学習障害のmimiにはかんたんなところから練習していいったほうがよさそうです。mimiのチェックシートには、その日にすることを三つだけあげるようにしました。いきなり三つに絞るのは難しいの…
ピアノの発表会が終わるまで、学校の勉強や家庭教師に来てもらうこともストップしました。 以前のmimiはやりたいことをこんなふうに絞ることができませんでした。「だいじょうぶ」「できる」と言い張ってはぎりぎりまでがんばり続けてどれも手につかなくなっ…
情報処理の困難は生活のあらゆる場面に影響しますが、本人はもちろん周囲も気づきにくいところが問題だなあと思っています。 その中で比較的わかりやすいものに行動が遅いという特徴があります。おっとりとかのんびりとかいうレベルではなく、止まっているか…
目標だったピアノの発表会が終わってから寝てばかりいたmimiがやっと動き出したと思ったら、思っていたことが何もできなかったと言って落ちこんでしまった。落ちこむのは、非言語性学習障害とは無関係だと思うのだけれど、思っていたことが何もできなかった…
非言語性学習障害に見られる情報処理の問題は、実生活のどんなところに影響があるかというと、一番わかりやすいのは処理速度のスピードが遅いことです。知能検査では知能指数のわりに並列処理が遅いみたいなことを言われました。
病気になってはじめて病人の気持ちがわかるようになるみたいに、mimiが不登校になったり発達障害と診断されたことではじめて、わたしは社会的弱者の立場というものを実感できるようになりました。
mimiは、お世話になった小児科のO先生にきょうの発表会のことをはがきで知らせていました。元気でがんばっていることを伝えたかったからです。多忙な先生に「もしお時間が合えばいらしてください。」みたいなことを書いていいものかどうか、ずいぶん悩んで…
車で少し行くと、リンゴやナシの観光農園がいっぱいあります。 mimiがまだ中学生だったころ、だんなさまと二人、買い物ついでによく出かけたものでした。農園に入るわけではありません。道沿いに並ぶ農家直営の店が目当てです。その中に手作りのアップルパイ…
もしかしたら発達障害かも……と悩んでいる人、おとなの方にも多そうです。悩んでいる人の多くはおそらく微妙なボーダーラインの人たちではないでしょうか。 個性と言ってしまえばそう言えなくもない。だけど、正直困っていてどうすればいいのかわからないこと…