発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

不登校

「どうすればいいの?」と悩みを打ち明けられたら

ひきこもりの家族を抱えているご家庭の悩みをよく耳にします。一歩も外に出ないわけではなく、コンビニやDVDのレンタルショップなんかには出かけて、クレジットカードで買い物をするというパターンの人もいるようです。 mimiも一時ひきこもり状態になりまし…

卒業

お世話になったスクールカウンセラーの先生の移動が決まり、とうとう中学校での母の会は解散することになりました。はじめはおたがいにおそるおそる集まっていただけの集会で、これと言って大した話をしているわけでもありませんでしたけれど、いつの間にか…

春を待つ

一人っ子のmimiが中学生になってから不登校になり、今は通信高校の生徒なので、うちは学校行事にまったく縁がありません。受験シーズンだのインフルエンザ大流行で学級閉鎖などというニュースはどこか遠い国のお話みたいでした。ほんの少し前まで、そのこと…

気がかりを忘れる技術を身につけよう

一日中ふとんの中にいて苦しんでいたmimiが一人でバスに乗ってスクーリングに行くようになるなんて、想像もしていませんでした。先のことを考えないようにして、一日一日を何とかしのいできました。 mimiがこのままでいる限り、わたしは一生救われないような…

はじめてのこと、あたらしいこと

mimi、午前中に一人でバスに乗って月曜スクーリングに行きました。出かける前は多少ばたばたしましたが、以前ほど緊張しなくなったようで、落ち着いて見えました。 平日のスクーリングに行くのは初めてです。全日制の生徒が同じ校舎を使っているので、いつも…

やさしい虐待

やさしい虐待 ?良い子の異変の陰で? - NHK クローズアップ現代 mimiのようにこれといった明確な理由がないのに不登校になってしまう子どもが増えているらしい。その原因は親が子どもに良かれと思ってしていることが子どもを追い詰めているからで、そういうの…

一人でいることの気楽さと危うさ

不登校親の会も今年最後の集会を終えました。それぞれ一進一退しながらも成長が感じられる一年でした。みな似たところを持ちながら一人ひとり違ったものを持っています。たがいに対応の仕方を参考にしたり、不登校の子を持つ親という共通の立場で励まし合っ…

かっこいい「おひとりさま」って!?

mimiのスクーリングの送迎にいくと、生徒たちのほとんどは「おひとりさま」です。スクーリングといっても行くたびに周囲のメンバーは変わるので顔なじみになることがまずないようなのです。自分から話しかけないおとなしい感じの人か、茶髪系のコワイ人に大…

 不登校経験者のその後って!?

mimiは中一の11月から不登校になりました。通信制の高校に入学しましたが、はじめの一年間はレポートも手につかず、スクーリングにもまったく行くことができませんでした。 二年目の今年はたいへんな進歩です。四年、五年で高校卒業を目指そうと思っています…

よい生活習慣はみんな同じか

わたしは「規則正しい生活」というのをたいへんうるさく言われた時代に育ちました。早寝早起きはあたりまえ。若いころから寝るのがきらいじゃなかったわたし、早寝は何の苦もなくできました。 おかげで流行していた深夜ラジオも9時以降のテレビも知らないま…

障害か個性か

非言語性学習障害というくくりは日本ではあまり使われていない。広範性発達障害や軽度発達障害など、グレーゾーンの発達障害を指すことばはあるにはあるけれど、まだまだ机上の研究にとどまっている感じ。現場では、能力があるにも関わらず社会生活からはじ…

不登校母の会

カウンセラーのO先生の呼びかけで、はじめはわたしを含め三人のお母さんたちで始まった。中学校のH先生もいつも参加して下さっている。もう二年あまりになるそうだ。月に一回ペースでお互いの様子を話し合うだけのシンプルな会で、はじめはほんとにおたが…

話を聞くということ

お世話になった小児科のO先生に、mimi自ら発表会のお知らせのはがきを書いていた。今の主治医を紹介して下さった先生である。O先生にはわたしもずいぶんお世話になった。O先生は、週に何回も夜勤をこなす超多忙な医師でありながら、わたしたちの話をよく…

だいじょうぶの呪文

この頃やっと、mimiにどんな状態でも「だいじょうぶ」と言い続けることができるようになった。 わたしはどうも正直者過ぎて、自分の中に不安があったり確信が持てないと、調子のいいことは言えない。などと言うと、まるでいい人みたいだけど全然違う。片づけ…

ブログを始めたわけ

1、mimiの状態を記録するため。 学校の先生、お医者さん、福祉関係の先生など、mimiのことを相談しようと思っている人たちは多岐にわたる。ゆっくりじっくり知り合う時間はないのがほとんどである。できるだけわかりやすくmimiの状態を伝え、必要なサポート…

ひきこもり支援!?

山口県が突然!? ひきこもり支援を行うとし、ひきこもりの人を広く八十名募集するというニュースを見た。 ひきこもりというのは、社会との関わりはもちろん、人との関わりが持てなくなっている状態の人たちである。mimiも一時そうだった。 そういう人たちに…

子どもの言動をうのみにしてはいけなかった

中学生までの不登校の子どもたちに対しては就学支援制度というのがある。非常勤の先生に定期的に訪問してもらうものである。学校業務と別にこうした活動に参加してくれる先生は貴重である。しかし、残念なことに、この制度を利用している子どもたちは少ない…

今できていることを評価する

不登校母の会、久しぶりに集まった。 春の不安を乗り越え、それぞれが少しずつがんばった夏の日々を報告し合うことができた。 この会の子どもたちはみな「あと少し」「おしい」「もうちょっと」と言われそうなところにいる。でも、その一歩が本人たちにとっ…

社会性が乏しくても

mimiは検査で社会性が乏しいと言われた。不登校になったことを考えるともっともなことだと思うが、学校に行っていたときは、対人トラブルもほとんどなく、委員会活動や学校行事にも積極的だったので、当初はにわかに信じ難かった。 でも、幼く無邪気にふるま…

発達障害かどうかより実生活での困難を知る

mimiの情報処理の問題は、実はかなり前から複数の人たちに指摘されていました。知能テストの結果、並列処理が苦手であるとか、情報処理に時間がかかるといった説明です。でも、それが実生活でどんなふうに影響してくるのかというところでまったくピンときて…

不登校状態の間、いろいろなときがありました

不登校状態の間、いろいろなときがありました。ずっと二人、同じ家の中にいながら、分かり合えなくて、分かり合おうという意欲さえ失いそうになることもありました。 それなのに洗い物をしていてもテレビを見ていても何をしていても、いつも頭の中に何かどん…

発達障害の特質であれ不登校の状態であれ、今と同じ状況がずっと続くとは限らない。

心もからだも時間と共に変化しているからだ。しかし、当事者や家族は時間が止まってしまったかのように感じる。 止まっていたmimiの時計も突然動き出したように見えるが、実際にはそんなことはない。これまでも動いていた。ほんのわずかな変化だったからわか…

不登校の子どもは、通信制の高校に進学することが多い。

mimiはほとんど勉強していなかったのと体調が不安定だったこともあり、通信制以外考えらなかったので、この点については悩まなかった。しかし、通信で高校を卒業するのは想像以上にたいへんである。わたしは正直舐めていた。 勉強がたいへんというのではない…

もし、自分の子どもが不登校になったら

もし、自分の子どもが不登校になったらどうしますか? 不登校の事情はさまざまだと思いますが、子どもの一番身近にいるおとなが孤立してしまう点は共通している。誰かに相談しにくかったり、相談する人が見当たらなかったり、自分が何とかしなければいけない…

わたしの何がわかるの? と思ったときは

人づきあいがまったく得意でなく、どちらかと言えばなるだけ人を避けたいとさえ思ってきたわたしでしたが、mimiのおかげで知り合った人たちに、本当にいろいろ助けていただいてありがたいなあと心から思っている。 はじめのころは、とにかく誰かに何かを言わ…

ありのままのmimiたろうを受け入れる

mimiたろうは、通信制の高校に在籍していますが、この一年、とうとう一度もスクーリングに出席できませんでした。通信とはいえ、最低でも隔週に一回ぐらいは登校しなければ単位はもらえません。あらためて高卒の資格を得ることの難しさを感じています。 受験…