期待しない。でもあきらめない。
『アスペルガー症候群と非言語性学習障害』(キャスリン・スチュワート)という本を読んで、初めてmimiのわからなさがちょっとわかった気がした。mimiの体調不良の原因もそこにあると今は信じられる。
一番そばにいるわたしでさえわからなかったことを、これからどうやって助けを求めていけばいいものか。
NLDは、LDの中でもとくにわかりにくく、その存在を認めていない専門家もいるようだ。わたしは診断名にこだわるつもりはない。かといって学習や訓練を自然のままにまかせていたのでは自立が難しくなると考えている。通常の教育環境はmimiにとっては急速すぎるのだ。もっと苦手なところを本人がよく自覚することからはじめ、もっと細かなステップを経ながら成長していかなければならないことは確かだ。
これまでの経験で、専門家かどうか、知識があるかどうかはあまり問題ではないと思っている。大事なことは、話を聞こうとしてくれるか、寄り添う姿勢があるかどうかである。でも、何度か会って期待できそうになくても、あきらめないで会うチャンスがあるたびに根気よく話をするように心がけたい。相手の態度がだんだん変わって来ることもよくあったからだ。わたし自身、以前と変わらず同じというわけではない。それと同じように、みな変化する可能性がある。mimiに対するのと同じように、期待し過ぎず、でもあきらめないという気もちで人と接していけたらと思う。
どんな人の助けも借りたいし、ほかの人の経験やアイデアを知りたい。そうしてまたこの経験が誰かのヒントになるといいなと思う。
- 作者: キャスリンスチュワート
- 出版社/メーカー: 明石書店
- 発売日: 2004/05/13
- メディア: 単行本
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