発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

久しぶりのハイテンション

 以前から、mimiはテスト勉強の仕方がわからないと言うので、英語なら
「単語や慣用句を覚えて、テキストやレポートにある文章を書けるようにしておけばいいよ」
といったごく一般的なことをできるだけ具体的に繰り返し言うようにしていた。
「家庭教師の先生にも勉強の仕方をたずねてごらん」
とアドバイスしていた。何となくわかったようなようすをしているのだけれど、わたしはこんなあたりまえの説明をしていていいのかどうか疑問だった。

 案の定、英語のテストがあった日、
「何をどんなふうに勉強すればいいのかわからない!」
とずいぶん落ちこんで帰ってきた。まったくできなかったのかと思って聞いてみたら、全然そんなことはない。それなりにできているのに一部気になった問題があって、いつまでもその問題にこだわってしまったために時間が足りなくなって、ちょっとパニックになってしまったようだった。

 よくよく話を聞いているうちに、どんどんハイテンションになってきて、異常なほど完ぺきにできないと気持ち悪いといういけない症状があらわれてきていることがわかった。やばい!
 とうとう毎日何をどれだけすれば覚えられるのかわからないとか、覚えているのかどうか確かめられないといった細かいことを言い出し、しまいには
「勉強なんかしたくない」「大学も行かないほうがいい」
と投げやりに言う始末。
 もうこうなってしまうと落ち着くまでとりつくしまもない。久しぶりに出たのであわてた。つい何か言ってあげたくて
「満点とろうと思わなくていいんよ。」
などとどうでもいいことをあれこれ言う。でも、mimiには届かない。ああ、そうだった。
 しばらくするとmimiのヒートアップは嵐のように通り過ぎてしまった。待てばよかったのだ。ああ、そうだった。
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