発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

発達検査でわかること


 mimiが非言語性学習障害と診断されたときは、ピンときませんでした。学習障害とは、まったく思いがけないことだったからです。mimiは不登校なので、勉強不足には違いありませんでしたが、読み書きや計算の能力は人並みにあるように思われました。
 しかし、学習障害には、ほかにもう一つ想像力というチェックポイントがあって、mimiはWISKの検査でその点を指摘されていました。
 でも、ファンタジーの物語を熱心に読み、自分で物語を書こうとしたり、ごっこ遊びも好きだったmimiに、想像力が欠けているとはとても思えませんでした。ここでいう想像力という意味があまりにも大き過ぎて、本にあげられているような代表例にたまたま当てはまらなかったために、mimiの困難に気づくことができなかったのです。

 よく言われる例は、他人の顔色や気持ちが読めないというものですが、心配性で穏やかな性格のmimiは、こうしたことでトラブルになることはほとんどありませんでした。ところが、自分の身にこれから起こるであろうことや、自分ができるかどうかといったごく身近で基本的なことについて予測がつかないという深刻な困難を抱えていたのでした。

 もちろん本人は自分の困難を困難としてわかるわけがないので、何がどうしてこんなにうまくいかないのか、さっぱりわからない状態だったようです。

 発達障害の抱えている想像力の困難は、いわゆる「空気が読めない」といった対人問題にとどまらないのです。よく言われているような典型例にばかりこだわっていると、抱えている困難を見逃してしまうおそれがあります。発達障害は、個性と言われているぐらい一人ひとり違う症状があり、性格によってそのあらわれ方も違います。

 mimiは、たまたま二回の検査を受ける機会があって、二回とも違う医師に発達の問題を指摘されていたからこそ気づくことができたと思います。確かに専門家の診断や説明は、様々なので、混乱することも多いのですが、だいたいどんなところに弱点があるのか、という目ぼしをつけられるという点ではたいへん有効であると思います。
 
 もやもやとして悩んでいる人は、思い切って医師の検査を受けることをおすすめします。それで何かが決まるわけではなく、知ることがスタートだと思います。
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