発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

表裏一体


 ミーハーなわたしは、なでしこジャパンのあきらめない勇姿に感動している。奇遇にもわたしは今年の手帳のはじめに「粘り強くあきらめない」などと書いている。おっちょこちょいであきらめが早いというのがわたしの欠点の一つなので今年は一つ粘ってみようと思ったのである。

 ところで「あきらめない」と言えばいいが、「あきらめが悪い」とか「往生際が悪い」と言うと短所になってしまう。いい悪いは表裏一体である。

 最近、ドラマ「下流の宴」の主人公に妙にひかれるものがあった。彼は、一生懸命頑張って努力してみんなに認められようと必死になる人の気持ちはわからないし、自分はそうならないと言っている。そういう頑張る人のそばには責められているような気がするからつらくていっしょにいられないという。また、実際にそういう人は、いずれ自分を見下すようになるとも。
 一見、意欲がないダメダメ人間のように描かれているが、見ようによっては、社会的地位やら名誉に左右されず、誰にも何も強制しない無欲な僧侶のように見えなくもない。どこか次元が違う感じがする。その主人公には、「本当は頑張りたいのに頑張れない」とか「本当は認められたいのにできない」といった中途半端な迷いがなく、「頑張りたい気持ちがわからないし、僕は頑張らない」ときっぱり言い切っているところがすごい。大好きだった玉緒が頑張る人になっていくのをただ見守って喜んで送り出すところなんか、ちょっとかっこいいとさえ思ってしまった。
 
 人間がこだわるべきところって何だろう。わたしはどうしてだか「こだわり」というのが好きでない。何かわからないけれど、こだわりとか執着とかって、ろくなことがないような気がする。何の根拠もない。こだわるだけの忍耐力がないだけのような気もする。