発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

NLD(非言語性学習障害)の弱点

 

 NLD(非言語性学習障害)は視覚・空間処理と感覚-運動統合に弱点を持つことがあるそうです。

 mimiで思い当たるのは、よくものにぶつかっていること、教室移動にストレスを感じていたこと、くつひもを結ぶような細かな作業が不器用であることです。いずれも子どもなら誰でもありがちな程度です。mimiは手先が不器用であるにも関わらず、ピアノが好きで、テクニック面では苦労しているものの、表現豊かな演奏をします。
 また、自転車に乗るのも好きでした。ただ中学のときに自転車通学だったことや何回か危険な目に合った経験から敬遠するようになりました。最近やむを得ず乗ることがありますが、とても慎重です。
 まったくできないこともなく、中には好んで取り組むものがあると、少々苦手で不器用な面があっても特に気にしませんでした。気にしない方が良いとさえ思っていました。

 しかし、問題は、ほかの子たちがあたりまえのようにこなしていることに、どれだけのエネルギーを使っているかということでした。やろうと思えば何とかできるからといって、ほかの子が1%のエネルギーでできることに90パーセントのエネルギーを使いはたしているとしたら、そのままでいいはずがなかったのです。

 このようにmimiの問題は、見える部分においては本当に小さく些細なことでした。わたしはそこに落とし穴があったと思います。子どもの苦手や不器用がもし障害に起因するものであったら、その後の対応はまったく違ってきます。ほかの子と同じやり方では、たとえ根気よく接しても効果がないどころか本人を苦しめることがあるからです。
 発達障害の疑いがあるときは、診断名にこだわらず、現実にうまくいっていない今の状態を受け入れ、よく観察することが大事です。そうしてはじめてわたしもスタートできました。わたしの心からの反省です。

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