発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

学習障害関係の本を読んで

 高校生以上の学習障害の人たちのレポートを読むと、mimiたろうにも当てはまることがたくさんあってびっくりしました。ふつうの読み書きや計算にとくに困るところはなかったので、mimiたろうが学習障害といわれてもぴんときませんでした。でも、学生時代は成績もよく、たいした問題も見られないまま社会に出た人たちがたいへんな苦労をしているようすはmimiたろうにそっくりです。
 空間的認知・推論といったことが苦手と言われても、漠然としていてわかったようでわかりません。mimiたろうのように穏やかで争いごとを嫌うタイプは、目立ったトラブルを起こすことがないので、ますますわかりにくく、自分の弱点に気づくチャンスがないままおとなになってしまうみたいです。
 空間的認知・推論というのは、例えば制限時間のある中で判断し決断することや、正確にものを並べたり積んだりする作業、予定や見通しを立てるといったことを困難にするそうです。どんな人にも得手不得手はありますが、いずれもある程度できることが当たり前と思われるようなことばかりです。それで周囲の誤解を招くみたいです。
 mimiたろうは、とても大事にしているものを乱雑に扱い、きちんと片づけをしないで紛失し、探し回るといったことを頻繁に繰り返します。それでなくしたり忘れたりすることをとても心配し、あらゆるものを身近においておこうとして何でも繁雑に持ち歩こうとするのでした。どうしてもっと丁寧にきちんとしまっておけなかったのか、やっとわかった気がしました。
 mimiたろうは「わからない」とよく言います。できると思いこんで放っておいたことが実は本当にわからなくて困っていたのかもしれません。mimiたろうは「だいじょうぶ」ともよく言います。きっと本人もこれぐらいできるはずなのにどうして? と思うことがいっぱいあるのだと思います。
 自分ができること難しいこと疲れること楽しいこと得意なことが冷静に見えてくるといいなあと思います。
【参考】高校生の発達障害(佐々木正美)ISBN:9784062789646
    仕事がしたい!発達障害がある人の就労相談(梅永二)ISBN:9784750331294