できること
この年になると、自分のしたい、なりたいがだんだんいよいよしぼんでくる。現実的に不可能なことがわかるようになるからか。このことがさびしいと思っているうちはまだ若い。できない自分をいつの間にかすんなり受け入れてしまっている。
このごろは、せっかくここまで長く生きてきたんだから、経験してきたことを次の世代の参考にしてもらいたいなどと考えている。こんなこと、若かったときには思いもしなかったことだ。そういえば、かつて年長者はよくそんなふうなことを言っていたように思う。できることがない者の言い訳なんだろうか。わたしも年長組になったということか。
たいした経験がないわたしは、何も立派な手本だけを残さなくてもいいのではないかと思ったりしている。むしろ下手な事例もあったほうがいいではないかと。わたしにできることは何だろう?
きょう、mimiを連れてお世話になった小児科の先生に会いに行ってきた。ピアノ発表会のDVDをお届けがてら近況報告をした。今さらDVDを持って行くのもどうかと思ったが、元気になったmimiを見てもらうのが一番の目的だった。DVDも喜んでくださり嬉しかった。
先生は、心臓が専門なのだが、mimiのような精神科系の患者が増え続けているそうだ。専門外なので悩みが尽きないご様子。それでも今は心理士の先生がいてくれるようになったので、前より少しは楽になったそうである。
mimiの家庭教師が近所の大学の心理学の教授の生徒さんだという話をすると、いい情報をもらったと喜ばれた。
いろんな人がつながって、協力の輪が広がっていくといいなと思う。わたしたち親子もいろいろな人に助けてもらった。だからわたしもその輪を広げる助けができたらうれしいな。
2011年、mimiにはいい年だったけれど、日本全体は重苦しい一年だった。来年はもっと厳しくなりそうな予感。
でも、折れない、めげない、くさらないで、どーか何とかしのいでいけますよーに。
発表会 - 知りたい! 発達障害のこと