発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

アスペルガー症候群と非言語性学習障害

 mimiの「わからなさ」「困難」を理解するきっかけになった本です。
 発達障害の本はいろいろありますが、わかりやすくしようと思うせいか特徴的で極端な事例をあげて説明されているものがほとんどです。mimiのように微妙なグレーゾーンに属する場合、どれにもあてはまるようなあてはまらないような、全然見当違いなような感じで、正直参考になりませんでした。

 この本は「アスペルガー症候群」「非言語性学習障害」という名前があげられていますが、発達障害の定義のあいまいさを認めて書かれています。また、それぞれの共通点として
・高頻度であること
・医学的問題以上に教育的問題が重要であること
・それぞれの特質が併存していること
を踏まえ、どの障害に分類されていたとしても突出した事例を除けば似通った特徴が多く、指導方法を工夫していく場合には基本的に同じ対処の仕方を利用することができるという考えを基にしています。

 極端な特徴の説明ではなく、具体的な生活場面において広く見られる困難の実例が複数あげられており、それがどういうわけで起こっているのかといったことが説明されています。この本を読んで、mimiがどういうわけでものごとにこだわってしまうのか、どうして混乱してしまうのかといったことがはじめてわかった気がしました。

 mimiの具合の悪さはやっぱり発達障害が原因だと確信できた本です。軽度発達障害や広範性発達障害高機能自閉症、学習障害、ADDなど発達障害の分類名に関わらず、生活に支障があってお悩みの方におすすめです。アスペルガー症候群と非言語性学習障害

 対策や対応については物足りないですが、これから先のことを考えていく上で、一番参考になりました。
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