発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

失敗の経験

 テストの前日、mimiの友達がぞくぞくと訪ねてきて楽しく過ごしていた。数日前、メールをしたという。定期的に友達に連絡するように心がけているようだ。聞くと、小さな部屋で人生ゲームをして盛り上がっていたそうだ。まったく無邪気である。
 おかげでテスト勉強がほとんどできずに不安な夜を過ごし、それでも何とかテストを受けに行った。一時間目は数学である。絶対出るから覚えておこうと思っていた公式が出てこなかったようだ。mimiは中学の数学をちゃんとやっていないので、ついていくだけでもたいへんなのに準備不足ではどうしようもない。さらに一時間目ということもあり、教室の冷房がきいていなくて汗がふき出してきたという。冷や汗だったかもしれない。何点とれているかまったく見当がつかないと不安がっていた。何とか40点とれていることを願っているが、再試験になっても仕方ない。ほかに理科と保健のテストをすませた。
 友達と遊んだことは後悔していないが、そのタイミングがテストの準備をするという計画と重なって思うようにできなかったことは、mimiにはいい経験になったと思う。以前なら落ち込んで、立て直すのに何日もかかるところだったが、今回はだいじょうぶそうだ。
 mimiは、テストといえば高得点をねらう。悪いことではないが、時間に追われて疲れていて満足に勉強もできていないのに目標だけが高いままでは無理がある。今回、これまでとったことがないような低い点をとったとしても、いい経験になると思う。もっと現実的でちょっとがんばればできる目標を着実にこなしていく方法を勉強でも身につけていけるといいなと思う。ピアノや他の生活面ではそれができるようになってきている。
 旅行から帰ってすぐにテストという強行スケジュールが続いている。まだ緊張していてゆっくり疲れている余裕がない感じである。こうした一つひとつのことを忘れないで、いい経験として積み重ねていってほしいと思っているのだが、それがmimiの苦手とする情報処理の部分でもあるので、まだまだこれからあせらず手探りしつつ進んでいこうと思う。