発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

in box

発達障害の学習プログラムには、絵表示や場所を区切るといったアイデアが見られる。これと同じようにmimiにもわかりやすくて効果的なアプローチがあるように思う。

 mimiは、ゲームの結果や読書をして気に入ったところなど、書きとめるのが好きだ。ただ、書きとめたものは整理されずに散乱してしまうので、残念なことに、あとで役に立つことがない。

 同じように連絡帳に書いたことや大事なことをメモしても、それで安心ということにはならないらしい。
「忘れないように書いておけばいいよ」とよく言っていたのだが、
「書き忘れているかもしれない、書いたものをなくしてしまうのではないか、間違って書いているかもしれない」と心配で不安になって、まったくあてにできないのだという。

 実際にmimiはいつも探し物をしていた。

 ほかにもプリントをファイルするということがどういうわけかできなくて、いつもぐちゃぐちゃになっていた。当時はわたしもmimiのことがわかってやれなくて注意ばかりしていた。もっとあのときいっしょになってゆっくり手伝ってやっていれば、少しずつできるようになっていただろうと思う。

 「ここを見ればだいじょうぶ。」というところを決めて、そこに何でも集めるように訓練すればいいのではないか。習慣づけるのに多少苦労することはあるかもしれないが、mimiは習慣づくと、几帳面なぐらいきっちりできる。ルールがはっきりあるのはわかりやすくて向いているように思う。こうした何ていうことのない生活習慣の訓練をちょっと丁寧に積み重ねていくことがmimiには有効なのではないか。

 一つのところに集めるというのは、GTDでいうところの【in box】に相当する。集めるだけではまだ整理とは言えないのだが、これだけでも頭の中がすっきりする。

 まだちゃんとしたmimiの【in box】を作っているわけではないけれど、最近は探す場所の見当がつくようになってきたことと、わたしに助けを求められるようになったことで、少しは楽になったのではないかと思っている。