自分を知ること
順調にいけば、残り二日で今年のmimiの学校は終了です。
思いどおりに行かないこともいっぱいありましたが、それでも一人でバスに乗って出かけられたことが大きな自信になったようです。日々の段取りについては、まだまだ混乱して疲れてしまうことがしょっちゅうです。でも、出かけると決めた日は、何とか起きてがんばりました。そのことに本人も満足しているみたいでよかったです。
だけど、mimiはもともとむちゃくちゃがんばりすぎるところがあったので、その加減がまだまだ危うい感じではあります。主治医には、極端なハイテンションや絶好調を減らすように言われています。その反動が最悪の不調を招くことになるからです。
非言語性学習障害のmimiは、ほどほどのちょうどいいがんばり具合を見つけるのが下手なのです。人の何倍も経験をして学習していかないと身につかないかもしれません。誰でもバランスをとるのは難しいものなのですが、とくにmimiはどういうわけか極端から極端に行ってしまいやすい特徴があるみたいで、それが疲労の原因になっているのだそうです。
こんなふうに理屈で「極端になりやすい特質がある」ことを何回も説明してもらったこともmimiには効果的でした。mimiははじめ、自分のことがわからないと混乱していて、自分のことを見つめることも嫌がっていたのですが、主治医に、mimiの今ある状態がどういうものなのかということを、少しずつ何回もていねいに説明してもらったおかげで、だんだん自分と向き合えるようになったのです。
そうなると、以前のように無謀な無理をしたがらなくなりました。ときどき完ぺき主義になりそうになりながらも、不器用なりにおっとりをとろうと気をつけるようになってきたところにうれしい成長が見られます。
自分のことを誰かほかの人に教えてもらわなければいけないこともあるんだなあとあらためて思いました。やっぱり知ることは大事です。