発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

発達障害の社会性について

 非言語性学習障害の特質に社会性の乏しさがある。発達障害全般にそうした特徴が見られるようだが、そのあらわれ方や程度はさまざまである。
 mimiは本来は人なつっこく人と接するのが好きな子のように見えた。ところが、体調を崩し不登校になってから人が変わったようになった。人に見られることを極端に嫌がり、さらには人の目がコワイと言い出した。おそらく、すっかり自分に自信を失ったことからきた二次的障害だったのではないかと思う。そのせいで、社会経験が少なくなり、その結果ますます困難をきたすこととなるのである。
 このように発達障害の人たちは、ほんとは持っている能力までないかのように錯覚している場合が多いのではないだろうか。発達障害は本人はもちろん、周囲がその特質を正しく理解することが難しい。誤解から生じるストレスをたえず浴び続けているのである。
 社会性やコミュニケーションの問題の大半は、一般の人間関係とまったく同じように相互理解で解決すると思われる。理解とまではいかなくても、ちょっと変わった異質な人もいたっていいじゃないかみたいな寛容さがお互いに持てたら、もっと違う展開になっていたと思う。
 mimiも少しずつ時間をかけて慣れていくことで対応できるようになったことがたくさんある。ほんの少し、ふつうの場合よりも細かなステップを踏む訓練ができれば、発達障害の人たちの社会性はかなり改善するのではないだろうか。そもそもまったく社会性のない人間なんているんだろうか。
 だからほんのちょっと気をつけ合うことでもっといろいろな人たちが共に暮らしやすくなったら、誰にとってももっと居心地のいい社会になると思うのはお気楽過ぎるだろうか。
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