人生において最良の選択をするためには
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授の白熱教室(NHK番組)がとても面白い。テーマは選択である。
人間あるいはどんな生物も結果の成否に関わらず、自由に意思決定することを望んでいるといいます。動物園の動物たちが逃げたがるのもそうしたことのあらわれだとか。
わたしは、mimiの混乱を避けるために、なるべく選択しなくてもいいようなプランを考えようとしてきた愚かさに気づかされました。mimiが楽になるようにと思って、わたしが厳選して提供せねばならない、といった妙なプレッシャーまで感じていたのだから馬鹿みたいです。選択肢を少なく絞ることと選択肢がないのとではまったく意味が違う。
人生において最良の選択をするためには、いいかげんな記憶や気分に左右されないようにすることが大切です。そこでシーナ教授は「選択日記」というのをすすめています。
・何を選択したか
・何を選択しなかったか
・何を考えたか
・どれぐらいの時間考えたか
といったことを記録するといいそうだ。
また、あまりにも選択肢が多過ぎると、人間は選ぶこと自体を止めてしまうという傾向があるのだそうです。非言語性学習障害と言われているmimiに限らず、人間は誰でも情報処理量に限界があるんだったということを今さらのように思い出しました。
今の世の中はどんな人にとっても把握しきれない情報であふれている感じです。mimiに必要な選択のテクニックは、誰にとっても有効なものなのかもしれません。