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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

時間は走ったり止まったりしない


 NHK特集「里山資本主義」というドキュメントを見ました。森林の木材でペレットを作って発電し、地域を活性化しようという取り組みの紹介で、日本では中国・四国地方の一部の村落で成功しているようです。そうした取り組みで安定した富を得ているオーストリアの市も紹介されていました。
 今はボイラーの技術が進化しているので、昔のように木材を切り過ぎることなく効率的にエネルギーを取ることができるので、間伐材を有効に使え、森林の活性化にも役立っているのだそうです。
 オーストリアでは発電して余った電気を買い取ってもらえるので、市民は電気代を支払うどころか収入を得ているといううらやましいお話でした。また、電気代が安いということで企業の誘致にも成功しており、市の雇用を増やしていました。 以前は農業が唯一の産業だったのですが、ユーロ圏に参加したことで安い農作物がどんどん入ってきて農業は壊滅的な打撃を受け、町は途方に暮れていたと言います。日本も人ごとではないなあと思いました。
 わたしは東北の震災以後、はじめて小電力発電という考えがあるのを知りました。大規模な発電所を作らなければ、電気の供給はとても間に合わないとばかり思っていたのでびっくりしました。
 また、発電の方法もいろいろあることを知りました。先日は、電気のいらないぜんまいじかけで水車を回し、ちょっとした水路で発電できる仕組みを開発している中小企業が紹介されていました。
 確かに大企業の大工場や大都会では小電力発電ではやっていけないのかもしれませんが、家庭や学校、地域といった小規模な単位では、それぞれが自家発電できるようにしたほうがもしかしたら安全で安価な電気が安定して使えるかもしれないということがわかってきました。
 すると、強大な力を持ってきた日本の電力会社は困るだろうな、という大人の事情も見えてきました。

 わたしは外にどんどん大きく目を向けていく考えも、また逆に身近なことを大事にしていく考えもどっちも必要だと思います。異質な考えを両立させてうまくバランスをとるのはとても難しいことです。いつまでたってもまとまらなくて先に進まないイライラがつのることもあります。
 でも、何よりコワイと思うのは、一つの考え方にこだわって異質な考えを抹殺してしまうことです。
 今回の原発事故で、わたしはいかに原子力発電のことや日本の電力供給の仕組みについて無知であったかということを知りました。知らされていなかったと言い訳することもできるけれど、知らないではすまされなかったという思いもあります。

 人が集まって共に幸せに生きるというのは、残念ながらとてもやっかいなことだとつくづく思います。最近は暗い話題ばかりで、つらい思いをしている人がたくさんいるのを知るにつけ、何だか本当にやりきれなくて沈んだ気持ちになってきます。

 でも、わたしはmimiをとおして「自分勝手な期待をしないであきらめない」ということを学んできました。

 mimiの非言語性学習障害のことについても、外に目を向け社会的にとらえると同時に、個人レベルのきめ細かく丁寧なまなざしも忘れないように心がけています。
 個人レベルではとかく閉鎖的になってしまいがちです。社会的には机上の研究に終始しがちで、当事者との交流も少なく、現場で使える実用的で具体的な対応や指導プログラムに欠けている現状があります。
 でも、この変わらない現状に耐えられなくて、性急に結果を出そうと極端なこだわりに走らないように気をつけようと思っています。
 ものごとが変化し成長していくのにはたぶん必要な時間があって、それを無理に飛び越えようとするとロクなことがないような気がしているからです。
 mimiに対しても、もっと早く理解しサポートする道があったのではないかと思うことが何度もありました。その反面、遠回りしたいろいろな体験が無意味ではなかったとも思えるのです。

 今のわたしにできること、それは何に対しても急ぐことではなくて希望を持ち続けることだと思っています。ただ我慢強く待つというのではなく、よい方向に進むことを信じてできることを淡々とする人でありたいです。
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