発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

話を聞くということ


 お世話になった小児科のO先生に、mimi自ら発表会のお知らせのはがきを書いていた。今の主治医を紹介して下さった先生である。O先生にはわたしもずいぶんお世話になった。O先生は、週に何回も夜勤をこなす超多忙な医師でありながら、わたしたちの話をよく聞いてくださる実にまれな先生だった。話を聞いてもらうことがどんなに心強く救われることだったか計り知れない。

 わたしも話を聞ける人になりたいと思う。

 しかし、わたしはとくに身内の話を聞くことができていない。親しい人ほど、いい加減に流してしまうところがある。流しながらも聞けるときはまだいい方で、わずらわしいときや聞きたくない話をされそうなときは、露骨に拒否してしまうこともある。

 話を聞くというのは難しいものだ。我慢して嫌々聞くようなことはしたくない。でも、どんな話であれ、わたしに向けて話そうとしているものを拒否してしまうというのはどうかと思ってはいるのだ。
 余裕がないに尽きる。受けとめることはできなくても、せめてもっとやさしく受け流すような、かっこいいおとなの対応はできないものか。

 とはいえ、話をろくに聞いてもないのに、業務用の愛想笑いで生返事をしている医者のようになるぐらいなら、まだ露骨に嫌な顔をして聞かない人の方が人間らしくていいではないか。などと思っているわたしはまったくおとなげないのである。
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