発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

生活とはあれやこれやをやり過ごすこと


 心配性の人に「心配するな」と言ってもはじまらない。

 mimiは発表会を前にして、眠れない夜が続いている。練習はわたしからすればよくやっていると思うのだけれど、体調不良で思うようにできないあせりが日に日に重くのしかかっている。最近はおなかの調子まで悪い。心配しないようにしようと頑張っているという。すると今度はからだが反応するみたいだ。

 こんなことは多少誰にでもあることだ。(こればっかり言ってる……。)mimiのは確かにとてもやっかいだけれど、慣れていくしかない。生活とは、心配ごとの連続なのだ。そうしたことをみんなそれぞれのやりかたで何とかやり過ごして生活している。といったことを説教したところでmimiは救われない。

 mimiにはそのやり過ごし方というのを一つ一つ教えていこうと思う。自然に学びとる余裕はないからだ。ふつうの生活でさえ混乱しがちなのに、あれこれ試す方法を自ら見出すなんてことを求めるのは酷である。ここはサポートするべきだと思っている。思っているのだけれど、これがなかなか難しい。
 やり過ごし方をあらためて考える人は少ないと思う。近いのはリラックスの仕方や気分転嫁の仕方だろうか。からだの力を抜いて瞑想する方法は主治医に習っているが、うちではうまく取り入れられていない。これも身につくまでには相当な修練がいりそうだ。
 
 気分転換にほかに好きなことをするように提案すると、今度はそれに夢中になって気がかりなものを増やすだけになってしまった。もともと複数のものを切り換えるのがとても苦手なmimiにはいい方法ではないのだろうか。
 今考えているのは、mimiの思いこみの強さを利用することだ。目標というかゴールを具体的に決めて、それをクリアすればだいじょうぶというルールを作るのだ。ただそのゴールの設定が簡単ではない。ちょっと頑張れば実現可能なレベルが理想なのだけれど、具体的にそうしたゴールが見つけられないまま試行錯誤の毎日が続き、mimiにとっては、いっこうにすっきりしないままなのだ。
 しかし、このあれやこれやの試行錯誤をやめるわけにはいかない。希望を持って意欲を出して提案し続けることで、mimiに少しでも生活というのはこうしたあれやこれやの繰り返しなんだということを感じてもらいたい。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 広汎性発達障害へ