発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

ひきこもり支援!?

 山口県が突然!? ひきこもり支援を行うとし、ひきこもりの人を広く八十名募集するというニュースを見た。
 ひきこもりというのは、社会との関わりはもちろん、人との関わりが持てなくなっている状態の人たちである。mimiも一時そうだった。
 そういう人たちに、いきなり社会との関わりを持ってもらおうとボランティアや農作業を呼びかけるのだろうか。それがひきこもりで困っている人の支援になると? ニュースだけではくわしいことはわからないのだが、こんなキャッチフレーズだけの活動に貴重なお金を使わないでほしいなあと思ってしまった。
 こんな軽い呼びかけに参加できるなら本人も家族も苦労なんてしない。そこまで持っていくのがとてもとてもたいへんなのだ。もっと誰にも助けを求められずにひそかに苦しんでいる人たちを助ける手だてを模索できないものだろうか。口先だけのキャンペーンのような気がしてがっかりである。これでは相談してみようかと悩んでいる人たちの足をますます遠ざけてしまうのではないかと心配だ。
 ひきこもりとか不登校というのは、第三者に相談するまでに相当な時間がかかる。状況を受けとめ、社会の偏見を覚悟するのにいくつもの壁を乗り越えなければならないからだ。それまでにくたびれてしまうかもしれない。
 もっともっと家族支援が必要だ。家族の意識を変えるところから始めなければならない場合も少なくない。そのために相談しやすい環境をくふうし、息の長い訪問サービスの充実が求められる。地味で細かい活動の積み重ねが結局は自立を助け、税金の節約につながっていくと思う。
 担当者は当事者や経験者の話を聞いたことがあるだろうか?  
 わたしはmimiのことで山口県のいろいろな人たちにたいへんお世話になった。不登校の学習支援制度は高く評価している。しかし、義務教育を終えると、こうした支援はぱったりと途絶えてしまうのが現状である。制度はまだまだであるが、中には相談にのってくれる人たちもいる。こうしたありがたい人たちはほとんど表に出てこない。助けを求めてはじめてつながることができる。だから現にひきこもって苦しんでいる人には届かない。
 わたしもmimiとの経験を生かしてもらえるように、できることがあればしたいと思う。まわりを気にしないで「助けて」と駆け込んでいける場所があるといいなと思う。
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