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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

子どもの言動をうのみにしてはいけなかった

 中学生までの不登校の子どもたちに対しては就学支援制度というのがある。非常勤の先生に定期的に訪問してもらうものである。学校業務と別にこうした活動に参加してくれる先生は貴重である。しかし、残念なことに、この制度を利用している子どもたちは少ない。
 わたしもこのような制度があるということを知ったのはずいぶん後になってからで、知ってからもmimiに拒否されたので進めなかったのだ。その結果、mimiは中三の卒業直前の数カ月間しか先生と過ごせなかった。今になって「もっと早く会えばよかった」と何度も言っている。
 確かにタイミングをはかることは大切だ。本人にその余裕がなければうまくいかない。しかし、本人が拒否しているからといって、簡単にその提案を引っ込めてしまったのは失敗だったと思っている。
 なぜならmimiは待っていたからだ。何がどういうかたちで来るのかわからないけれど、自分の状況を変える何かが起こることを心のどこかで求めていたのである。自分ではどうしようもないからじっと待つしかなかったと言う。
 その後、mimiの承諾を得ないまま「会いたくなければ会わなくてもいい」ということにして手続きだけ進めていたのが結果的によかったのだが、これはもうたまたま偶然のことだった。
 わたしは、不登校になって動けなくなっているmimiを正直もてあましていたのだ。「見守る」とか「ようすをみる」といった言葉は体のいい言い訳で、半ばmimiとの関わりを避けていたに過ぎない。どうすればいいのか、さっぱりわからなかったからだ。
 今だから言えることは、mimiの言ったことや態度をそのまま素直に受け取ってはいけなかったということだ。そもそもこんなふうに追い込まれてしまう子たちは、表現力が未熟であると考えるべきだった。
 「学校に行きたくなければ行かなくてもいいよ」というような一見思いやりに満ちた言葉を機械のようにただ繰り返すだけでは子どもは救われない。このままでいいと思っている子どもはいないからだ。何もしたくないようなことを言っても、意欲のかけらもないように見えても、それはほかになすすべを知らないからではないか。いつもこうした疑問を持ちつつ、強制するでもなく、避けるでもない、もっと別の関わり方をたえず模索していきたい。そうするしか新しい道は開けない。
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