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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

大学生の就職活動に親が積極的に関わっている

発達障害


 
 最近、大学生の就職活動に親が積極的に関わっていることや、デートに親が同伴するといった奇妙な現象が多発していると話題になっていた。親の一人としてとても複雑な心境だ。
 わたしが学生の頃は、そんな気持ち悪いこと考えられなかった。親離れ・子離れができていない異常な依存関係と解釈する人の気持ちもわからないわけではない。

 でも、わたしは自分が育ってきた時代の自分の感覚でしかmimiを見ることができなかったために、なかなかmimiに寄り添うことができなかったと思っている。
 寄り添うこと、見守ることが必ずしも甘やかすことにはならない。そうした微妙なラインがつかめなくて今もたえず悩んでいる。
 mimiには発達障害があって、不登校だったために学校生活の中で社会を学ぶことができなかった。みんなと同じようにしようと懸命に頑張ったけれどついていけなかった。この事実は受けとめなければいけない。「この子はやればできる」「ちょっと調子が悪かっただけ」と軽く思うのは危険だ。それは自分勝手な希望的観測に過ぎないことが多い。好きで不登校になる子はいないのだ。
 弱いとか甘えているとか批判するのは簡単である。みな無責任でいられる。大事なことは、これからどうするかなのだ。そのことを教えてくれる人は残念ながら誰もいない。自分たちで手探りしていくしかない。
 
 mimiが今度再び社会に出ようとするときのエネルギーの大きさ、ハードルの高さを思いやることは、決してmimiの成長をさまたげることにはならないと思っている。ほとんどの人が何の苦もなくひとっ飛びで越えられるような段差を小さくするくふうをしていきたい。それはmimiをかばうためではなく、いつか自分の足でしっかり歩いていけるようになる日が来ることを願っているからである。


生き抜いていくためのスキルを教えなければいけないというのは簡単だが、少しでも道をそれると、大きな失敗をする。人生から子どもを守りすぎず、かつ、子どもにとって安全で支援的な環境を提供するという非常に重要なバランスをとることが、親と専門家の課題である。安全で適切な教育環境は必須であり、このニーズを軽視してはならない。同時に、子どもには何かに挑戦し、社会的に成功したり失敗したりする経験をさせる必要がある。

アスペルガー症候群と非言語性学習障害より)