発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

発達障害の特質の一つに「片づけられない」というのは有名な話

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術


 発達障害の特質の一つに「片づけられない」というのは有名な話である。mimiも例外ではない。性格はいたって几帳面で真面目だというのに、そこからは想像できないぐらい身のまわりが散乱する。原因の一つは気が散るから。
 NHKあさイチに出てくるスーパー主婦も頭の中で何となく気になることがモヤモヤし続けていると、目の前の仕事に集中できないと言っていた。スーパー主婦は、仕事の予定はすぐにカレンダーに書きこみ、お知らせのプリントはすぐに既定の場所にしまっていた。こうして先の予定は頭から追い出すという。おおっ!
 これはまさにはじめてのGTD ストレスフリーの整理術
の考え方と同じ。
 やっぱり人間は誰でも気が散り、目の前の仕事に集中できなくなるものなのだ。発達障害のせいではない。なぜならわたしたちはひとり個室で生活しているわけではないからだ。思いがけない電話や子どもの呼びかけ、探し物や誰かのクレームでいつも予定が狂う。だからこそ決められることは決めておく。ただし決めるのは予定ではなく安心して集中するためのシステムである。こればっかり言っているが、システム作りは手直しの連続で終わりがない。
 有効な家計簿をつけるには、あらかじめ予算を立てる。予算を立てるには、おおよその出費を把握しておかなければならない。GTDでいえば、頭の中にある気になることをすべて吐き出す作業がこれに当たる。これをやってみて思うのは、お勤めや学校があり、ある程度規則的で多忙な生活をしている人よりも、わたしやmimiのように自由になる時間が結構あって漠然と過ごしがちな人のほうがやっかいだということ。〆切があるようでない、やったほうがいいがやらなくてもすむことにあふれていてモヤモヤとしたことだらけなのである。「行動を起こすべきか?」という問のところで悩む。下手をすると、ほとんどが「いつかやる・多分やる」の保留組行きになってしまう。こうした保留組の見直しに追われ、肝心の「次にとるべき行動」がおろそかになって、結局〆切がある数少ない強制的な仕事にいつも追われている感覚から逃れられない。これではまったくGTDが機能していないのと同じである。これはわたしのお話。mimiの手本にはなれそうにない。
 mimiはセルフモニタリングのために簡単な日課表のようなものをつけている。このところ元気過ぎて心配だ。絶好調はハイテンションになって続かないから注意するように言われているからだ。ところが、きょうはなかなか起きてこなかった。わたしはちょっとホッとしていたのだが、mimiは「遅くなった。」とがっかりして起きてきた。「ここのところ調子良過ぎて疲れが出たのかも。」と言うとすぐ納得していた。本当に気分が安定してきたと思う。