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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

不登校の子どもは、通信制の高校に進学することが多い。

 

 mimiはほとんど勉強していなかったのと体調が不安定だったこともあり、通信制以外考えらなかったので、この点については悩まなかった。しかし、通信で高校を卒業するのは想像以上にたいへんである。わたしは正直舐めていた。
 勉強がたいへんというのではない。レポートは学習書を見ながら作成できるし、テストも合格できるような問題しか出されない。
 何がたいへんかというと、すべて自主的に取り組まないと進まないことだ。とくに、mimiの学校は県立なので、私設のサポート校と違ってまったくの放任である。学校から「やりなさい」と言われることは一切ない。まったく本人次第なのだ。これは子どもにとって、楽なこともあるが、なかなか難しい面もある。
 mimiははじめの一年、教科書をもらっただけで何もできなかった。しばらくは本人もショックだったみたいだが、結果的に時間に追われることなくゆっくり自分を見つめなおすことができたのでよかったと思う。
 通信制の先生は、こちらからの働きかけにはとても親切に対応してくれる。ほとんど行かなかったmimiのことも覚えてくれていたのにはびっくりした。してほしいことを求めるのではなく、どうすればいいかを相談するといいようだ。
 放任は言いかえれば自由ということ。mimiのように社会性に乏しく周囲のペースに乗りにくい子どもにとって、メリットは少なくない。
 学費の高いサポート校は、手厚いサポートが売りで卒業しやすいと言われている。しかし、余計なサポートは、子どものペースを乱すリスクがあることも忘れてはいけない。

 不登校である状態を否定しているうちは、なかなか次に進めない。不登校の自分を冷静に受け入れることができるようになったとき、はじめて先を見ることができるようになるのではないだろうか。振り返ってみると、mimiがそうだったからだ。中学校を卒業すると、学校のプレッシャーが減少し、自分を見つめるチャンスが訪れる。
 まず周囲のおとなから「不登校を何とかしてやろう」というのではなく、不登校の子どもをありのまま受け入れることから始めたい。いいとか悪いとか、好きとか嫌いとかいう意見とは別に、今の子どもをそのまま見守っていく覚悟と忍耐が欲しい。それは決して「甘やかす」ことではない。むしろたいへん厳しい道のりである。だから助け合って乗り越えていきたい。