発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

ハッとしたこと


 主治医に、外出の予定をがんばってこなしていることを報告した。スクーリングや先日の同好会の集会に一人で出かけたことを話す。
 そのとき、準備がいつも直前になって余裕がなくなるので、少し前から気をつけるように声かけをしているのだがなかなかうまくいかないことを話した。mimiは、予定が気になっているのだけれど、何をすればいいのかわからないうちにいつも当日になってしまうといったことを話した。
 先生は「一人でタクシーに乗ったり、行ったことがない場所に一人で行こうというのは、初めてのことだったのだから、これから先もうまくできないかどうかは一回ぐらいの失敗ではわからない。初めてのことはだいたい思いどおりにできなくて失敗すると思っておいたほうがいい。」と言われた。
 考えてみればスクーリングにしても今年から初めて出席できるようになったことだし、8月の同好会の旅行も、学校行事以外では初めてのことだ。
 わたしは頭からmimiはひとりではできないと思いこんでいるところがあった。初めてだったからできないだけかもしれない。何度も同じ失敗をさせたくないといらぬ心配をし過ぎていたのかもしれない。mimiは本当に困った時は自分でわたしに助けを求めてきてくれる。はじめてのことに失敗したら、今度はきっと少しは注意できるようになるだろう。
 「初めてのことは誰でも失敗する」といった先生の言葉にハッとした。

 また、先日特別支援学校の発達相談をされている先生に初めてお会いしたときのこと。
 融通がきかなくて、要領が悪くて、苦労していることをお話すると、社会に出たら、そういった真面目さや几帳面さがとても大切なことだとわかるようになる。だからmimiはそうしたところを大事にしていってほしいと言って下さった。
 わたしはびっくりしたがとてもうれしかった。欠点としか受けとめられなかった自分が何だか恥ずかしくなった。
 mimiは、その先生に、まずはたくさんの人のいろいろな話を聞いてから自分の将来を考えていくといいと言われていました。mimiもいっしょに相談に来てよかったと言ってくれた。
 mimiの就職相談ができそうなところも紹介してもらった。在学中に行ってみようと思う。