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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

一人で悩んでいるお母さんへ

 mimiが中学校を卒業してからもわたしは中学校の不登校生徒の母の会に出席させてもらっている。メンバーの子どもたちは、事情はそれぞれだが、表面的にはどうして学校に行けないのか、首をかしげたくなるぐらいごくふつうの子どもたちである。でも、現実に行けないことで苦しんでいる。変わっているとか繊細過ぎると言ってすませられない人数になってきていることは、学校の先生たちの対応でもわかる。いまや不登校は珍しくないのである。先生たちは親切な対応を心がけてくれている。しかし、先生たちはふつうの子どもたちの担任もまかされ、正直どうすればいいのかわからないといったようすもうかがえる。まったく無理のないことである。
 mimiのように校長室で個別に卒業証書を受け取りに来ていた生徒もかなりいることに驚いた。しかし母の会のメンバーはごく少数に過ぎない。カウンセラーに相談していない親も多いと考えられる。
 私自身、学校関係者はもちろんのこと、だれにも相談する気もちになれなかった時期がずいぶんあった。担任の先生にさえ会うことを避けていた。ほんと暗かった。mimiの気もちもつかめなかったし、mimiが学校社会から外れてしまったんだと思ったら、何だか自分も一般社会から取り残されたような何とも言えない孤独感に襲われた。
 幸いわたしはあるときから誰かに助けてもらおうと思い直すことができたけれど、一人悩んで苦しんでいる人がいっぱいいるのではないかと心配している。
 あちこち一生懸命相談して助けを求めたのに、たまたま心ない対応をされ続け、すっかり心を閉ざしてしまったようなお母さんのお話を聞いた時は胸が痛くなった。その人には、今はどんなに声をかけても届かないような気がして悲しくなった。
 一番身近な大人がこんなふうに一人ぼっちになって弱ってしまったら、誰も子どもを救えない。確かに、誰かに話を聞いてもらったからと言って何か解決するわけではない。それでもわたしは一歩前進したと思うようにしている。ときにはイライラすることも泣きたくなることもある。それはそれでよしとしている。完ぺきを目指さないことが大事である。少しずつ自分にできそうなことから始めていいと思う。
 だれも助けてくれないかもしれない。でも、助けになる人がもしかしたらあらわれるかもしれない。期待しないけどあきらめないと心に決めている。そして、わたしは実際にすばらしい出会いをしている。
 今、孤独に苦しんでいる人へ、いっしょに悩みませんか?