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発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

プログラム計画

 『アスペルガー症候群と非言語性学習障害』によると、mimiの弱点は情報処理速度の遅さに集約される。脳の働きに次のような3つの特徴があると考えられるからだ。
①情報を記憶し、蓄積する方法に一貫性がない。頭の中が、収納家具のない部屋みたいなものなので、新しい情報を仕入れるたびに 家財道具があちこちごちゃごちゃになって増えていくような感じ。
②情報を取り出す方法が構造化されていない。つまり必要な情報をさっと取り出せるように整理されない。
③情報同士の関連性が見つけにくい。一つひとつの情報に関しては理解しているけれども、整理されていないので、情報同士 を比較 したりまとめたりするのが非常に困難。

 このような特質を持っていると、自分自身の行動と、その影響を意識して憶えておくこと(セルフモニタリング)が苦手になる。また、新しい情報を入れることで混乱することを避けようとして慎重になり、慣れ親しんだ方法に執着しがちになる。

 で、どうすればよいかといえば、パーフェクトなプログラムはまだ開発されていないというのが結論である。アメリカの1999年の報告書によると、米国の全人口の約1%、すなわち約270万人に非言語性学習障害と分類される特質があるとされており、決して少なくないのだが、一人ひとりの状態にばらつきがあり、個別対応が求められることから、広く効果的に利用できるプログラムはアメリカでも開発中ということらしい。
 日本では、非言語性学習障害と分類することを認めていない専門家も多く、診断基準すらない。分類はともかく、実際に社会生活に支障をきたしている子どもたちから目をそらし、あれこれ理由をつけて関わろうとしない後ろ向きな姿勢をビシバシ感じ、とてもとても残念に思う。評論家のような専門家はいてもらっても使えない。

 パーフェクトなプランはないものの、訓練するとよいとされていることが二つ紹介されている。
1、情報を探し出す方法を学ぶ。またはどうすれば見つけられるかを知る。
2、見つけた情報に従う練習をする。

 あたりまえ過ぎて何のことかわかりにくいが、
1は整理の仕方や情報の絞り込みの技術を習得することである。パソコンや携帯電話などを活用するといいらしい。
2は情報量に圧倒されずに探し出した情報を利用する練習をすることだ。
 mimiは、せっかく記憶し取り入れた情報をうまく使えないことが多い。それは情報を的確に取り出せないためなのか、数少ない経験にこだわりすぎるからなのかわからないが、どうもきりかえが悪く、混乱し、その後疲れてフリーズしてしまうパターンを持っている。
 これを克服するためには整理はもちろん、構造化の訓練が必要である。ただ、発達障害の人たちのためにこれまで築いてきた写真やカードを使った方法や場所を色分けしたり区切ったりする方法は、mimiにはほとんど効果がなさそうだ。mimiには視覚的なものよりも、むしろ丁寧な言語化や、聴覚を使った構造化の訓練がいいように思う。例えばテーマ別に音楽を決めておくというのはどうだろうか。