発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

障害と個性

 mimiのような特質を障害として分類するべきではないという考えがある。その一方で『LDは親のしつけ方や本人の努力不足ではないのです。なぜLDを障害と呼ぶかといえば、その障害は理解と支援を必要とする個性だからです。』(「増補版 LD・ADHD高機能自閉症とは?」より)とする考えもある。
 確かに、mimiの困難さは親の私でさえわかりにくい。だからこそ、接する人たちにはわかってもらいたいし、助けてほしいと願う。
 でも、人は誰でも自分のことをわかってほしくて苦労している。mimiだけがわかってもらえなくて苦労しているように思い過ぎてはいないだろうか。わたしは、mimiの何を理解してもらいたいと思っているのだろう。何をサポートしてもらおうとしているのか。
 思わぬところで理解できずに混乱していたり、想像以上に緊張して疲れたりする特質について、日常の経験だけでは調整する力が身につきそうにない。だからふつうは必要ないような丁寧な説明や体調管理の訓練をかなり意識的に繰り返し行うことで自立を目指さねばならないと考えている。
 やっぱりこれは相当やっかいな特質と言えるかもしれない。しかし、それはNLDの特質だけでなく、mimi独自の個性が混ざっているということも心にとめておこうと思う。