発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

調整プラン

 最近午後になってもなかなか起きてこなくなった。何回もトイレで目が覚める日もあった。
 ピアノの練習を減らすようにはなってきたが、イライラしているのが伝わってくる。休むことばかり言われて、結局やりたいことがいつまでたってもできるようにならないあせりが感じられる。
 あらためて絶好調ではなく、持続可能なちょうどいい調子を見つけるための調整プランを思案中であることを丁寧に説明する。そして、少しずつ進んでいることを話す。
 mimiはどうも過去の経験が積み重なった記憶になっていない気がする。前よりもできるようになって変わってきたことを何度も繰り返し話すことで自信と安心を得られるように心がけたい。
 調整プランを立てるために他人の助けは不可欠である。情報を共有するために、mimiの日々の状態を記録する表を作ることにした。mimiは先生たちが何を知りたがっているのかわからないと言った。どこまで個人情報を知らせなくてはいけないのかと警戒し不安がったので、起床時間や簡単な体調、スケジュールの達成度について三段階から四段階ぐらいでチェックすることを提案し、備考欄に服薬の記録や気づいたことを自由に書けるようにすることを話した。
 これまでもこのような日誌をつけるように言われてきたが、mimiはそれが何のために必要なのかわかっておらず、意味がないように思っていたことがわかったので、体調のコントロールに必要なことをもう一度説明した。
 mimiは日々の状態を覚えていて先生にも伝えているつもりでいるが、たまに会う先生たちにはわかりにくいことや思うように伝わっていないことを説明し、もっとわかりやすく伝えるために、またmimi自身の記憶を確かにし、経験を生かせるようになるために、記録が役立つことを話した。