発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

ストレスコントロール

 体調不良の原因がNLDだと考えるとすべてがうまく説明できることがわかりました。先生たちは、どうしてもっと早くわかるように説明してくれなかったのかと思ったりもしましたが、わたしたちが受け入れられる状態ではなかったのかもしれません。ということで、これから先のことを考えていきたいと思います。
 診断名については、いろいろとあるみたいですが、わたしは具体的で実践的なプログラム開発に取り組んでいるというキャスリン・スチュワートの「アスペルガー症候群と非言語性学習障害」(榊原陽一・小野次朗編訳)という本を参考にmimiたろうのサポートプログラムを作っていくことにしました。日本語の関係本は、これぐらいしかありません。これから少しずつ英語の関係サイトをのぞいて学んでいけたらと思っているのですが、時間がかかりそうです。
 疲れやすく過眠状態に陥るのは、新しい状況に対して一種の機能停止状態になっているからです。NLDの特質の一つに情報の組織化・系統化の問題があります。それは過去の経験をうまく呼び起こし、その情報を新しい状況と結合させて見通しを立てるといったことを非常に困難にするそうです。また、処理速度の問題とも関係があるようです。その結果、ちょっとした変化でも混乱してしまい、機能停止状態になるということがよくわかります。
 mimiたろうは、このようなストレスと一生向き合っていかなければなりません。まずはストレスをコントロールできるようになることが一番大事です。ストレスをゼロにすることはできません。また、ごまかして回避する技術だけを習得してもいいことはありません。ときには真正面から向き合って新しい対応の仕方を訓練していくことも必要になると思われます。そして、新しい状況に圧倒される可能性を少しでも軽減できるようにしていくのです。
 と言うのは簡単ですが、きっとたいへんな道のりだろうと想像します。ですが、わけがわからずに立ち往生していたことを思うと、少し未来が開けてきた気がしています。