発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

作文教室

 Online作文教室の生徒が書いた作文を読む仕事をしています。生徒は主に小中学生ですが、幼稚園生から社会人までさまざまな生徒さんがいます。 
 中に発達障害と言われた人や保護者が発達障害ではないかと疑っている生徒を担当したことがありました。わたしが担当した生徒は、みなほかの生徒たちと変わりなく、発達障害のことを知らなくてもとくに支障ない感じでした。
 電話で話をし、読み書きができるのであれば、作文はだれでも習うことができます。わたしはmimiを見ていて、発達障害かもしれないという人には、むしろ積極的に無理のない範囲で作文を書く習慣を身につけてはどうかと思っています。
 なぜなら、発達障害を抱えている人たちの多くは、本人自身混乱していて苦しんでいる上に、周囲の理解が得られずに二重の苦しみを負っています。作文を書くことで少しでも表現することを身につけることができたら、その苦労をわずかでも軽くする力になるのではないかと思うからです。
 作文は、上手に書くことが目標ではありません。伝えたいことをわかりやすく自分らしい言葉で書くことが一番の目的です。つたない言葉や文章でも、気持ちが伝わってくる作文があります。言葉にならない思いもふしぎと読みとれてしまうことがあります。わたしは生徒たちの作文に幾度も感動し、そのたびに作文は小手先のテクニックだけで書くものではないことを思い知らされてきました。そうした作文の力を生きていく道具の一つとして身につけてはいかがでしょう。