発達障害のことが知りたい!

中学に入学して不登校になり、発達障害と診断されたmimiと家族の記録。

発達障害の社会性について

非言語性学習障害の特質に社会性の乏しさがある。発達障害全般にそうした特徴が見られるようだが、そのあらわれ方や程度はさまざまである。 mimiは本来は人なつっこく人と接するのが好きな子のように見えた。ところが、体調を崩し不登校になってから人が変わ…

専門家に勝る者

「専門医に相談しましょう」とことあるごとに言われます。確かに発達障害の診断は医師にしかできません。でも、専門家は医師だけではありません。実際の知能検査に立ちあうのは臨床心理士の場合もあります。ほかにも社会的な困難にいち早く気づいたのは学校…

発達障害グレーゾーンの悩み

主治医はmimiのことを非言語性学習障害と診断しました。ですが、診断にはっきりとした基準があるわけではないとも言われています。(アメリカには一定の基準があるようです。)mimiは発達障害のいわゆるグレーゾーンなのです。誰が見ても明らかな障害とは言…

今年の目標

今年はないものをあげつらねて言い訳するのをやめて、今のわたしにもできることをつきつめていく年にしたいです。 だから ・若くない ・お金がない ・才能がない はもう今さら言わないことにしました。 愛読しているブログにちょっとすてきな記事がありまし…

できること

この年になると、自分のしたい、なりたいがだんだんいよいよしぼんでくる。現実的に不可能なことがわかるようになるからか。このことがさびしいと思っているうちはまだ若い。できない自分をいつの間にかすんなり受け入れてしまっている。 このごろは、せっか…

経験を生かす

言葉の森の作文講師をして、かれこれ十年になりました。びっくりです。在宅で、生活のペースに合わせることができたこともありますが、子どもの作文を読むことや電話で子どもたちや保護者と話をするのも意外と楽しくておもしろかったからです。はじめは自分…

働きたくない!

今シーズンはじめて雪が積もった寒波の日、mimiはスクーリングに出かけた。 なんとなく慣れてきたようす。相変わらずばたばたと危なっかしい調子で準備をしているけれど、以前よりずっと安心して見ていられる。 mimiはときどき今から「働きたくない」と言う…

無知の知

もしmimiが不登校にならなかったら、 もしmimiが非言語性学習障害と診断されなかったら、 知らなかったこと、知ろうともしなかったこと、 見えなかった世界があります。 そういえば、原子力発電ってあんなにたいへんな仕組みになってて、 あんなにコワイもの…

異文化交流なんてとんでもない!?

世界は分断されている - Chikirinの日記を読んで、わたしも思いついたことを書いてみました。 先日「発達障害なんかない!」というような発言を久しぶりに聞いて、もう慣れたつもりでいたのに何となく気分が落ち込んでいたら、夫も嫌なことがあったとさえな…

発達障害は精神論では救えません

mimiのようにわかりにくい発達障害(軽度発達障害、広汎性発達障害、非言語性学習障害などさまざまな呼ばれ方をしています。)は存在しないと言う人がいます。それだけならいいのですが、発達障害の様々な症状は親の対応が悪かったからだと言われていること…

ネットでも人見知り

Online作文教室言葉の森 小1から楽しく書ける。作文、読解、国語の通信教育。のおかげで、この年でこんなふうにインターネットをしてます。でも、わたしのまわりにはインターネットを使いこなしてる人、いないんですよね。 (前にも同じようなこと書きまし…

はじめてのこと、あたらしいこと

mimi、午前中に一人でバスに乗って月曜スクーリングに行きました。出かける前は多少ばたばたしましたが、以前ほど緊張しなくなったようで、落ち着いて見えました。 平日のスクーリングに行くのは初めてです。全日制の生徒が同じ校舎を使っているので、いつも…

人は化ける

発表会後はじめて、ピアノの先生のところにmimiひとりで行きました。 これからどんなふうにピアノを続けていこうかと考えていましたが、スクーリングがない2月から5月下旬と9月から10月中旬の期間にステージ演奏を目標にして曲を仕上げるというスタイルでや…

経験

なんで全員にリーダーシップを求めるの? - Chikirinの日記 わたしも実はよく「全員にリーダーシップを求めなくてもいいのに」と思っていました。 必ずしもリーダーシップの能力を求められているのではなく、リーダーの経験の有無を問われていたのですね。そ…

やさしい虐待

やさしい虐待 ?良い子の異変の陰で? - NHK クローズアップ現代 mimiのようにこれといった明確な理由がないのに不登校になってしまう子どもが増えているらしい。その原因は親が子どもに良かれと思ってしていることが子どもを追い詰めているからで、そういうの…

正しい睡眠って?

かくれ不眠症というのがあるらしい。 ・寝つきが悪い ・夜中に目が覚める ・よく寝た気がしない ようなことが続くと、やがて寝不足になってほんとの不眠症になるんだそうです。 ・寝る時間が不規則な人 ・休みの日に寝だめする人 ・寝ながらケータイを見る人…

人生において最良の選択をするためには

NHK コロンビア白熱教室 | 番組概要 コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授の白熱教室(NHK番組)がとても面白い。テーマは選択である。 人間あるいはどんな生物も結果の成否に関わらず、自由に意思決定することを望んでいるといいます。動物園の動物…

一人でいることの気楽さと危うさ

不登校親の会も今年最後の集会を終えました。それぞれ一進一退しながらも成長が感じられる一年でした。みな似たところを持ちながら一人ひとり違ったものを持っています。たがいに対応の仕方を参考にしたり、不登校の子を持つ親という共通の立場で励まし合っ…

はかどらない!

わたしも片づかないことや間に合わなくてうやむやになってしまうことに日々追われています。深刻にならないで何とかやり過ごせているのは大ざっぱな性格と年のせいでしょうか。学生の頃や勤めていたときは、mimiと同じようにいつも時間に追われていたように…

おとなはどうすればよかったか

mimiと同じように通信高校の二年生が通り魔の犯人だったなんてちょっとショックでした。 両親と弟がいるとか、まわりのおとなたちがその子のサインを見逃してしまったこととかあれこれ言われているけれど、わたしも見逃してばかりいたから見逃すよなあとしか…

アスペルガー症候群と非言語性学習障害

mimiの「わからなさ」「困難」を理解するきっかけになった本です。 発達障害の本はいろいろありますが、わかりやすくしようと思うせいか特徴的で極端な事例をあげて説明されているものがほとんどです。mimiのように微妙なグレーゾーンに属する場合、どれにも…

インターネットと実生活

こんなに世の中ネット社会でスマホだツイッターだと言われてますが、わたしの身近なところでは全然まだまだ普及してません。これって地域のせいなのか、世代のせいなのか、わたし個人のせいなのか……。どれもありそうですが。 大阪にいる70代の母は、毎日のよ…

規則正しい睡眠は正解か

「早寝早起き朝ご飯」はもう信じないとして、睡眠リズムが安定しないのには、mimiも苦労しています。でも、昼夜ひっくり返ってしまうことに対して自己嫌悪することが減ってきたせいか、起きている時間はそれなりに元気に過ごしているようでよかったです。 以…

幸せ比べ

非言語性学習障害といっても、一人として同じ症状の人はいないんだろうなあ。 そう思ったので、mimiの記録をしておこうと思って書いています。たいへんだったなあと思うことも、これからたいへんだなあと思うことも尽きません。 ときどき、ニュースなんかを…

科目じゃない社会

社会にはじかれたような疎外感で、やたらと「社会」を意識するようになったのは、mimiが完全な不登校になった頃のことでした。それまで「社会」なんていう言葉、教科の名前ぐらいにしか思ってませんでした。なじめなくなってはじめて「社会」というものを強…

逃げ場を失ってわかったこと

「どちらに行くか悩んだら難しい方に行け」という岡本太郎さんの有名な言葉があるそうです。わたしはことごとく楽な方を選んできたなあと思います。少しでもややこしいことになりそうな予感がしたらすぐにそこから逃げ出す算段を自動的に始めるのが常でした…

かっこいい「おひとりさま」って!?

mimiのスクーリングの送迎にいくと、生徒たちのほとんどは「おひとりさま」です。スクーリングといっても行くたびに周囲のメンバーは変わるので顔なじみになることがまずないようなのです。自分から話しかけないおとなしい感じの人か、茶髪系のコワイ人に大…

休みを予定に入れる

二か月ぶりに主治医に会いました。ピアノの発表会の報告をし、その後疲れて何もできない日が続いたことを話しました。それが何日だったかというところで、mimiとわたしとで意見が食い違いました。mimiはほんの四、五日程度だったと言い張りますが、わたしか…

変化は落ちこぼれにチャンス!?

どんなにゆっくりのんびりかまえていこうと思っていても、mimiが何もしないでブラブラしているようなおとなにはなってほしくないと、母親たるわたしはどこかで当然のように考えていたりするのです。このまま永遠にmimiの保護者でいられるわけもなく、やっぱ…

 不登校経験者のその後って!?

mimiは中一の11月から不登校になりました。通信制の高校に入学しましたが、はじめの一年間はレポートも手につかず、スクーリングにもまったく行くことができませんでした。 二年目の今年はたいへんな進歩です。四年、五年で高校卒業を目指そうと思っています…